パチンコやパチスロをしているとき、もしくは考えただけでもこんな感情が沸き起こってきたことはありませんか?
「ドキドキ、ワクワクしてきていてもたってもいられなくなる」
「朝飯、昼飯を食べるのを忘れていた、食べなくてもいいやと感じてしまった」
「イベントの日は早起きが簡単にできる」
「かなり熱いイベントなら徹夜で並ぶのも苦ではない」
「武者震いしてくる」
こんな感情です。
他の日常行事では全くこんなこと感じないのに、なぜかパチンコやパチスロになると話は別。
沸き起こる感情を抑えられなくなってしまう。
気持ちは分かります。
かつて私も同じ感情を抱いていました。
しかし断言できます。
これらはあまりに”普通”ではない行動です。
つまり脳の制御装置が外れてしまっている状態なのです。
普通ではない行動
パチンコにのめり込んでしまう人の多くが、「なんとなく自分でも普通の行動をしているわけではない」と気が付いています。
パチンコをやめたいと考えているひとなら特にです。
しかし、皆共通しているのが、「できるだけそれは考えないようにしている」ということ。
自分の行動がなんとなくおかしいのは知っている。だけどそれを突き詰めて考えていくと自分が今の快楽を味わえなくなるのが心のどこかで分かっている。
だから”考えないようにしている”のです。
そして自分自身を正当化しようとします。
「会社で嫌なことがあった」
「新台が出た」
「イベントをやっている」
「ヒマで他にすることがない」
理由なんて何でもいいのです。とにかく何か自分の心に理由を付けて足を運びます。
ストレス発散なら他にも方法はいくらでもありますし、新台なんて次々出ます。
イベントなんて常にやっていますし、暇なら他の遊びだってあるハズです。
自分に言い訳をして足を運ぶのです。
このことに気が付かない限り、「自分が普通ではない行動をしている」ということに気が付くことはありません。
誤解しないで頂きたいのは、「普通ではない行動」をしたからと言って、ダメだと言っている訳ではありません。
・新しいゲームが出る
・明日から旅行に行く
・好きな人とデートに行く
これらのことでもワクワクしたり武者震いしたりすることもあります。
それに「普通ならなんでもいい」かと言われるとそうではないと思います。
普通とは違う行動で成功している偉人は沢山います。
しかし、これらのことで自分の生活や財産が破綻することはほとんどありません。
危機感を持つ度合いを間違えないでほしいのです。
とあるサラリーマンの話
以前自身がパチンコ店に通っていたときのこと。
自分の席の横でサラリーマンの人がスーツを着て昼間スロットをしていました。
仕事帰りと言うには早すぎる時間で、案の定外回りの営業の人で仕事を抜け出してスロットをしていたのです。
そして(よりにもよって?)大当たり。
継続するような大当たりだったので、数分で終了するものではありませんでした。
そんな時に会社から電話。
パチンコ店の中はBGMでバレてしまうので、その人はトイレへ。
急いで大当たりを消化しているのですが、またまた会社から電話。またトイレへ。
かなり急いで回していましたが、スロットをやめることはなくそのまま最後まで終わらせ、走るように景品交換所へ向かいました。
急いで会社に戻るか取引先に行かなければならなかったと思いますが、それでも15分~20分ほどは経過しています。
「大当たりできたし良かったじゃないか」
とかんがえる人もいるかもしれませんがよく考えてください。
もしもパチンコ店に行っていることがバレたり、会社や取引先に行くのが遅れることで信用を失ってしまったら今後の給料にだって響きます。
注意で済めばいいですが、もしもクビになってしまったら?
その時の大当たりで一時手に入るであろう金額と、今後の給料を天秤にかけてください。
一体どちらの方が本当に自分に必要なのか。
ですが、おそらくそのサラリーマンの人もきっとなんとなくそのことは分かっているはず。
しかし、なぜか自分の理性を無視して行ってしまう。
これはもう「普通」ではないのです。
脳の制御装置が外れてしまうと
普通ではない状態。つまり脳の冷静な制御装置が外れてしまうと人間は自分の器以上の行動をしてしまいます。
パチンコやパチスロなら、自分の財産以上にお金を消費してしまったり。
お金は物の交換手段にしかすぎませんが、自給自足で生活している人でない限り、ないと命にかかわるものです。
つまり、自分の命を削ってしまうことになりかねないのです。
もちろんそこまで極端な人はほとんどいないと思いますが、まずは落ち着いて自分を客観視してみてください。
自分の欲望や感情を抜きにして、今自分が行おうとしている行動は本当に自分に必要なのかどうなのか。
パチンコ、スロットをやめるためには自分自身を第三者の視点で見ることはとても大切です。