パチンコをやめたいのに
これ以上スロットをしてしまうとお金が持たないのに…
心の底で本気で「やめたい!」と考えているのにも関わらずなぜかパチンコに行きたくなってしまう…スロットに行きたくなってしまう…
理性では抑えきれない衝動が起きる。これにはキチンとした理由があるのです。
あなたは依存状態に陥っている
あなたの理性。つまり自分自身で「こうありたい」と頭で考えているのにも関わらず湧き上がる衝動を抑えられずに、そして気持ちのセーブが出来きずに行動を起こしてしまうは、まぎれもなくあなたが現在進行形で『依存』に陥っているからに他なりません。
「自分は楽しみたいから行っている」と余裕資金で楽しめているのであれば問題ありませんが、もし一度でも心底「やめたい」と考えたことがあるのにも関わらず現在も行っているということは気付かない間に依存状態になっている可能性が高いです。
パチンコで生まれる成功体験
依存を引き起こしてしまう理由の一つに、『過去の成功体験をもう一度味わいたい』という願望があります。
人は今まで興味もなく、むしろ嫌いだった行為でも『努力の結果報われた』という成功体験時に非常に幸福度が高くなりやすいのです。
例えば学生のころ頑張った部活動やコンクール。皆で努力して大会などで報われた時は「次も頑張ろう!」と思えますよね。
勉強も同じで、やはり得意な教科というのは頑張った成果が出やすいため”好き”のスパイラルが生まれやすいのです。
ではパチンコやスロットは?
パチンコやスロットに関して言えばハッキリ言って行動に対する努力は皆無と行ってもいいでしょう。
体の弱い年配の方でも好かれることなく遊戯が出来ます。
では努力にあたる部分は何なのか。
それは『あらかじめこちらが投資して始める』ということ。
あなたはパチンコやスロットをスタートさせるとき、必ず前もってお金を玉やメダルに交換しますよね。
つまりあなたはスタートの時点で『精神的負荷』を受けていることになります。
もちろん千円や低投資金額であれば負荷は少ないですが、金額が大きければ大きいほどあなたの心が受ける負荷は大きくなります。
そして大当たりの発生。
このときあなたの努力であ精神的負荷は一気に解放されることになります。
努力が報われるのです。
そしてあなたの脳内で生まれるのは大きな『多幸感』。かけた金額が大きければ大きいほど生まれる多幸感は大きくなります。
「安心」「幸せ」感じ方は人それぞれだと思いますが、このときの感情こそがあなたが「また味わいたい」と思わせる最も大きな原因なのです。
依存を具体的に
「依存した」と曖昧な表現よりも、もっと具体的にすることで解決の糸口は見つかります。
依存とは何なのか。何があなたに起きているのか。
依存が引き起こされる原因は脳内物質の分泌です。
何らかの行為に依存してしまっている人(この場合パチンコ)は、その行為が引き金になって「アドレナリン」と「βエンドルフィン」が分泌されます。
アドレナリン
人が興奮状態に陥った時に生まれる脳内物質。交感神経に作用し、血圧や心拍数を上昇させる効果ある。
原始時代からの本能の一つで「戦う」「逃げる」ために重要なホルモンです。
βエンドルフィン
依存において特にこの脳内物質が厄介。
βエンドルフィンは人に多幸感を与え、医療でも使われる「モルヒネ」と同じ様な作用を人間の体に起こします。
人間の「報酬系」に非常に深く関係するため、「努力が報われた」や「本能が満たされた」時などに非常に多く分泌されます。
本来は人間にとって有益なホルモンですが、「また味わいたい」という衝動が生まれやすい特徴があります。
パチンコの行為そのものではなく脳内物質に依存している
パチンコ依存を考える上で非常に重要なのは、「パチンコやスロットは脳内物質を発生させる引き金にしか過ぎない」ということです。
「いや!パチンコが楽しいんだ!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、それはあなたが「お金の絡んだパチンコやスロットがアドレナリンやβエンドルフィンを発生させる」ということを無意識に学習しているだけです。
「パチンコが本当に好きなんだ!」という人はむしろパチンコ店に行かないようにするのは簡単。
好きな台を数万円で購入して部屋に置いておけば四六時中出来ます。
ゲームセンターに行けば数百円で高設定の台がいくらでもあります。
しかしそれでは満足しない(脳内物質が発生しない)というの知っているため「満足できない」と感じる人がほとんどなのです。
パチンコをやめるには
あなたがパチンコに行きたくなってしまう。衝動を抑えることができない。というのは紛れもなく『依存しているから』です。
そしてその『依存』は脳内物質の発生によって引き起こされます。
まずは自分がどういう状況にあるのか。これをしっかりと把握することこそパチンコをやめるための大きな一歩と言えるでしょう。