良い記憶は残り嫌な記憶は消える
人間にとって辛かった記憶というのは徐々に消えるように出来ています。
なぜなら、もしも辛い記憶が人間に残り続けてしまうと人間は負のイメージに押しつぶされてしまい行動が出来なくなってしまうからです。
進化の過程でそのようなことが許させるはずがありません。
例えば分かりやすい例として、失恋の記憶。
失恋した瞬間は非常に辛いものだったはずです。しかしもしその記憶が鮮明に残り続けていたとしたらあなたは当然永遠とその辛い瞬間の状態のままです。
「明日も頑張ろう!」なんて当然考えられません。
起きた出来事の衝撃、そして人の考え方によっては残り方に差が出ますがそれでもやはり徐々に記憶から薄れていくのです。
成功体験は残りやすい
逆に、成功した体験、成長したこと、ほめられた経験などは記憶に残りやすいのです。
頑張って努力して成功した。受験勉強で苦しかったが受かった瞬間報われた。頑張りが認められた。
等の記憶は人間の進化にとっても重要。潜在意識に刷り込まれます。
そして、「成功した」ということは「正しかったんだ」と頭の中で解釈されます。
これは潜在意識のレベルの話なのであなたの意識が例えどんなことをイメージ使用が全く関係ありません。
・昔辛かったけど頑張って認められたら一気に好きになった。
・学生のころ良く褒められる教科は好きだった
・嫌味ばかり言う上司よりも頑張りを認めてくれる人の方が親しみがある。
このようなことは多くの方が思うところではないでしょうか?
パチンコ勝ちは成功体験?
ここでの問題は、『パチンコの勝ち』というのは果たして成功体験になるのか?ということ。
パチンコの依存に苦しめられたことがある方は逆に「パチンコ、スロットで勝たないほうがむしろ良かった」という人もいます。
ですがこれを知らない人にとっては当然資産が増えるのだから”成功”になります。
初めての勝利などは間違いなく多くの人が「良かった」「やってよかった」と考える人が多いと思います。
ですが、潜在意識に成功体験として刷り込まれた時点で、パチンコに勝つこと→成功とインプットされてしまうので、「また行こう」「また味わいたい」と繰り返し求めるようになってしまうのです。
結果。のめり込んでしまう。という状態になるのです。
唯一残る恐怖の記憶
しかし人間の記憶に明確な負のイメージとしてが残る場合があります。
それは”トラウマ”です。
トラウマは長い月日が経ったとしても「理由は分からないが何か嫌」「なんとなく怖い」などのように記憶され、行動や接触を避け続けます。
これも人間にとっては本能です。
幼少期の危険体験の結果、人間の潜在意識が「この行動は危ない」と認識してしまい、いくつになってもおぼろげな記憶として残り続けるのです。
大の大人が自分よりも何倍も小さな犬に恐怖したりするのはことためです。
自分にとってパチンコやスロットがトラウマだったら…と何度思ったことか…
しかし生まれて初めてパチンコに行ったときに大当たりしてしまったのが全ての始まりでした…